2014年1月30日木曜日

滅多メッタ挫滅

本日のレスト日。近年まれに見る疲労感と上半身のあらゆる筋が小間切れに千切れている感じで起きられず。
昼過ぎまで寝たきり廃人と化す。
食欲もなく腹は下るわボロボロ。
まあ内臓のほうは昨夜は調子こいてボトルを空けてしまったのが原因なので自業自得ですがね(笑)
イタリア語はわからないけどこの島で造られたワインを選んで買ってるけど、まあ美味しいこと!
毎晩ついつい飲んでしまうんですなあ。

買い出しと宿泊してる街の港界隈を散歩してたらすこしづつ回復。
防波堤の突端から見るとなんだか阿古みたいなところだなあとぼんやり思い出すのも全身の乳酸によってすぐに記憶力筋?がパンプして思考終了(笑)

イタリアオリジナルなのか原付エンジン(音と排ガスからして空冷?)の三輪車を良く見る。あきらかにパワーウエイトレシオはキャパオーバーなのに、限界を越えた走りをしているのがほとんどで驚く(笑)
さすがラテン魂! やはり運転もテクと気合いか?

ちょっとこのままでは明日もヤバイので、元気を出すために消化が良くて栄養豊富なメニューで夕食作る。題して東洋と地中海のセッションスープ風雑炊。
そういえば防波堤には馬糞ウニがたくさん引っ付いていたけどこちらでは食べないのかなあ?
こんど元気あったら採ってこようっと。

2014年1月29日水曜日

10日間にて

第5クール終了!
今回のショートツアーも終盤戦に入ってきました。
この2日は天気のこともあって同じPEDERVAというエリアへ。
初日にカチい7C+を二撃という快進撃!?
そのまま左の8A、そうアノ、
ウィッタ!
へ参戦。
25m中で上の20mはほとんどレストポイントはなくイケイケどんどんドーンドーンと3連続デッド(死に体)もあったりして、なかなかに地に足の着いた中年には厳しい内容。

2日目朝は、ほぼ上半身の全ての節々から酸っぱい溶液が染み出しているようなズキズキ痛みになかなか布団から出れなかったがガンバる。
岩場はかつてないほどの快晴、そして冷たい風が程よく流れていて最高のコンディション!
今回、初めての!他のクライマーパーティー (東欧系)もいて、やっとヨーロッパに登りに来てる感が出る(笑)
満身創痍ながらも、ヌンチャクかけ含めて昨日一回、本日3回の合計4トライ目になんとか完登!

思い出すのも大変だけど、ヨーロッパでは実に21年ぶりのウィッタですよ!
いやあ〜、じつにまあ、なんというか。
感無量です(笑)

少年老いやすく岳なり難し、とは
昔の人は本当に良いことを言いますなあ。

とりあえず、最低限?の今回の目標達成できたので、さっそく地酒(ワイン)を買い揃えて、
今夜は飲みまくり〜
だ!

2014年1月27日月曜日

最北端の岩とむし

朝から甲羅を背負ったような重ーいダルダルな身体のレスト日。
昔の昔、25年ぐらい前のフランスのクライミング雑誌ヴェルティカルで見たサルディニア島の花崗岩エリアを是非とも行ってみたいと思っていたので、初めての雨の降りそうにない本日、最北端までドライブがてら出発。

北風が強くてうねりとしぶきが激しいなか念願の、王子ガ岳のような硬くて粗い、まるで大堂海岸のような風情の花崗岩に到着。
さっそく撮影がてら観光気分で易しい6a+のルートをyk姉と交互に撮影会。自分はフリーソロで楽しんだ。

そして、
ふと目についた湿気を帯びた土の崖発見!怪しい穴が開いている。
さっそく堀崩すとやがてコロンと黒い甲虫が!(笑)
たぶんゴミムシダマシの仲間だろうけど肉食を思わせるオオアゴがあったり、飛べそうにないサヤバネだったりして、なんだか見たことないので嬉しくなる。
オサムシらしいオサムシは見つけられず、気温的にも日本みたいに成虫越冬はしていなそうな雰囲気。トカゲもカタツムリも普通に活動しているからなあ。あとはオサムシの活動中の幼生体を見つけてしまったので、成虫発見は厳しいかなあ?

でもまあ、文字通り、
岩とむしを堪能できて良き1日かな!

2014年1月26日日曜日

どっかぶり

第4クール終了。
今回は初日に、トポいわくこの周辺でもっとも素晴らしいという触れ込みの7C+にトライ。115度のスッキリした25mのライン。やっとクライミングの毎日が日常となってきたとはいえ、基本的に永くルートクライミングから離れていると、15m過ぎる辺りからグレードに関係なくパンプしてきてしまう悲しさよ(笑)
とうぜん、オンサイトにはほど遠く、散々ムーブばらして、なんとか1日のうち3回目でRPすることができた、が、最後は終了点クリップもヤバイぐらいの前腕並びに前腕の芯の焼け焦げがひどくてほとんど炭化。
翌、本日はミレニアムケイブというおよそ見るだけでも圧巻の巨大ケイブへ。
高さは60mぐらいあって、どのルートも最低でも25m、難しいルートは60とか80mとかトポに書いてあって、ほとんど対象外!
コルネをたどる7Bをフラッシュできましたが、全部ガバだというそのルート、最初から最後までずうっとパンプしたまんまでおよそ楽しめる感覚には程遠い感じ。
とにかく初日の前腕炎上がまったく鎮火しないで1日ダルーい重ーい感じでつらかった!
やはり長年のブランクはちょっとやそっとではなかなか埋まらないものなんですねえ。
今回のショートツアーも半分過ぎて、これから後半戦。
いままで天気も悪い日が多かったけど奇跡的にレスト日やエリア選択が成功して予定通りに登れている。
このまま残りもうまく天気や運を味方につけて登れるといいな。
とりあえず、すこしづつですが成果を伸ばしておりますだ。
毎晩の晩酌も美味しい!(笑)

2014年1月24日金曜日

レスト日

幸運にもレスト日は終日雨の1日。
やることないので新たなエリア、雨でも登れそうなエリアを探しに出かける。
天気予報は前日なら良く当たるけど、2日以降はまったくあてにならないのは日本の梅雨時みたいな感じ。
雨量がそれほど多くないので、止めば登れるけど、いままで行ったエリアはすべて終了点付近は雨の影響を受けるので、全天候型のエリア探しに。
途中の街角にある小さなマウンテンショップにて、カーラ‐ゴノーナ周辺のみのトポをゲット!
気になっていた2つのエリアのうち、ひとつを探索できた。
もうひとつも直接荷物持ってアプローチできそうなほどの情報も手にはいる。
外国人だからというわけではないが、良いトポというのは誰が見ても(読めなくても)必要な情報がすぐに分かるように見やすいものだと思う。
日本のトポで及第点を与えられるものはいまだ(過去30年間)見たことはない。
そして今後は最低でも英語解説もいれるべきだろう。
ここイタリア、サルディニア島のトポも言いたいこと、やりたいことは理解出来るけど、基本的にここで住んでいる人や事情を理解している人が前提で表記されていることが多いので、解読に時間がかかる。
それもまた楽しいひとときなんだけど、そういうところがほとんど他のクライマーを見ない原因かな?とも思ってしまう。

全身酸っぱくて痛くて高温なので雨に打たれながらの偵察もよろし。
しかし。
ちょっと難しいルートにはチョーク跡が極端に少ないことが多いのを見るにつけ、やはりここはリゾートクライミングの土地なのかなあ、と思ってしまう。
まあまだまだごく一部のエリアしか見てないし、南部のエリアは今回は行くチャンスもないのでなんともいえませんが。

明日は晴れてくださいね!

2014年1月23日木曜日

ミストラルと筋肉痛

第3クール終了。
岩場は天候の影響もあってほぼ毎日違うエリアを探しながら登るという日々。
バリバリのヤル気まんまんのクライマーだとストレスフルな毎日かもしれないけど、元々開拓好きで何もないところからルートを創ることが好きなセッターあがりの自分としては、なにもかも未知なところで探していく作業というのは、面倒臭いけど、とても楽しい!
そして、ルートも、噂に聞く最近のヨーロッパの最先端スポーツエリアとは比べるべくもないスラブ(傾斜は120度以下はそういうジャンルになるらしい)ばかりの、ある意味トラッド?な二子山傾斜なので、足腰で立ち込んでいくスタイルなクライミングなのがうれしい!

成果は前節より少しあがって、オンサイト7a+、RPはかわらず7b+を2便目。いちおう7C+も2回トライしたものの、前腕が力を出しすぎて焼け焦げて完登ならず。おかげで昨夜は湿布をベタベタ張りまくるも高熱を伴って超筋肉痛(笑)
肉体的には痛くて辛いけど、クライミングだけしかしないクライミングツアー、15年ぶりの感覚がすこしづつ戻ってきているがうれしい。

いまある自分のレベル、状況、環境、そういうことに満足も不満も抱くことなく、目の前にある自分で作ったこの3週間という時間の中で、どこまで登れるかどうかということに、いつも通りの普段着な気持ちで挑戦していくことが、とても心地良い。
歳を取るのも、
悪くない。
筋肉痛はひどいけどね(笑)

2014年1月21日火曜日

地中海の、古い街角から

2クール目は、かなり時差ボケも治ってきて、やっとクライミングモードもスイッチが入ってきました。

実質、20年ぶりの本格的な石灰岩毎クライミングツアーもなかなか昔の記憶の通りに身体も意識も動きませんが、とりあえず7B+(二子のSVPぐらい)を2回目でRPといったところですかねえ。雨のなか、回収がてらという状況下だったのでなんともいえませんが。
しかしながらオンサイト能力は著しく低下していることを実感。
質実ともに、若い頃の記憶から遠くとおーくかけ離れていることが理解しつつあるのが実感できたクールとなりました。

で、筋肉痛のレスト日は、買い出しと周辺散歩。
いまいるところはどう考えても、本土から離れた島の、しかもド田舎なのに、さすがサッカーの国!
小さな小さなクラブのグランドですら立派な芝がきれいに手入れされていたりする。
漁船の浮きですらボールだったり(笑)

イタリア、いいところです。

2014年1月18日土曜日

サルディニア島より

なんとか着きました。久しぶりのヨーロッパは、やっぱり遠くて、でもホッとするところでした。
時差ぼけがひどい質なのでとにかくがんばって昼間は寝ないようにしましたが、職人腹時計は正確に時を刻んでいて三日間たってもまだ内臓の動きは極東タイムみたいです(笑)
島の気候は横浜より少し暖かい感じ。でも湿度は今時期の日本よりは高い感じ。
石灰岩のルートクライミングは数年ぶりだったせいか、最初のクールはメタメタにやられっぱなしでまるでダメダメ。25年前の下手くそな自分より登れてないのが現実。
まあ劇的には上手くなれないけど、また一から始める気持ちでまた明日からはがんばりますよ!
でもやっぱり、岩登りは楽しいねー!

2014年1月14日火曜日

渡欧

20代はひたすら登りに。
30代は撮影しに。
そして空白の40代。

自宅からのながーい電車移動で成田空港までのあいだ、薄らいだ記憶を一生懸命電気信号送ってやっと開通!

ヨーロッパ行くの久しぶりだなー、って最後はいつだったかやっと思い出せた(笑)
最後は(たぶん)2006年の第一回ユース合宿でオーストリアはインスブルック。
そして最後に登りに行ったのは1999年のドロミテ、コルチナダンペッツオ。なんと15年ぶりだあ!

少年老い易く岳なり難し。

ん?ちょっと違うけど大筋はヨシ!

大昔の実績はオンサイト7C+、レッドポイント8B、なので今回はどこまで登れることやら。
回復力がかなり落ちているのは確かなので、運動会ではりきってコケちゃうオトーサンみたいにならないよう(なんのこっちゃ?)パキッたり古傷痛めないようにがんばりますぜ。
まあ、世代的には「ウィッタ」をスタイルなりふり構わずとりあえず1本は落としたいところですが、さてさていかがなものかねー。

いろいろ考えていると手汁が止まらない!
こういう感覚、久しぶりだなあ(笑)

ではいってきまーす!

2014年1月13日月曜日

標本箱タンスなんぞを

昨年末に新しく借りたプチ工場にこもる日々。
仕事をするためのインフラ整備?を着々と進めておりますが、ネット環境のみを残してひと段落。
いろいろ考えていろいろ工夫して使いやすいように作り上げていくのは大好きだけど、さすがに疲れた!
こういうときは少し趣味に逃亡(笑)
長年、高湿度の部屋に置いていた標本と収納しているかなり密封性の良い箱共々、内側も外側も完全にカビまみれ。。。
工場の2階は事務所なので、すべての標本箱を疎開させてきた。乾燥した部屋なのでとりあえずはカビの進行は止まることでしょう。
いづれ時間の合間をみてひとつひとつアルコールで殺菌していけば大方は復活するかもしれない。
日当たりが良いので暖かいのはいいのだけど、そういう場所では標本虫という標本を粉々に食べ尽くす小さい虫が出やすい。ある意味こちらのほうがカビより怖い。
あまり時間もないので、虫カタログを参考に収納タンスを製作してみた。
ニスも塗り、けっこういい出来映えなので公開します(笑)
とりあえず時間がないので、一番下の隙間に除虫剤を大量に置いておく。扉の気密性もまあまあ良いので、これで数ヵ月は大丈夫でしょう。
これでひとまず安心。


明日からは三年ぶりとなる、自分のクライミングのためのツアーに、イタリアへ出発します。
3週間なのでたいしたレベルまでは登り込めないけど、昔とちがってたくさん手頃なルートがあるようなので、一番大好きなオンサイトクライミングを楽しみ苦しんできますわ。
振り返れば、壁たて仕事をしまくっての2年間。
クライミングが好きで、登るための壁を建てるのが好きでやっていたのに、いつの間にか原点を忘れてしまっていた。
最近は岩もろくに登っていないただの職人になってしまっているので、ここで少しは原点回帰かな?ちょうど新年だし午年、年男だしな!

というわけで、関係者の皆さん、しばらく前腕腫らしに行ってきますわ!
あとはよろしく(笑)

2014年1月10日金曜日

五十日

本年最初の五十日、しかも金曜日。真っ昼間に首都横断をせざるもまったく動かず。あちこちで事故ってます。当人たちは大変だろうけど後続も大変ですわ。1年の始まりを事故って迎えるのも良くないだろうけど、おそらく自己責任でしょう。
起こり得る事故は必ずや起きる、という有名なドイツ山岳会著作の「生と死の分岐点」を読んでいるクライマーなら常に日常生活に潜む危険を察知して回避する処置を取っているはずでしょう。
運転歴30年近くになりますが、最近の危ない運転は若者の無謀運転はほぼ絶滅していて、同輩か年寄りの運転していることがほとんどだったりする。
ウインカー出さない、超煽って左抜き、早朝深夜の信号無視、市街地での過剰スピード、といったところが目に余る。
ムカつくことは毎度なれど、いずれ彼らは自滅していく運命だと思うと、ただただ他人を巻き込まずに勝手に自爆してもらいたいことを願うばかり。
車の性能ばかりが高い高級車にふんぞり返って、腹の出たハゲが多いけど、そういう恥ずかしいオヤジが日本の経済を握っていたりするから始末悪い。

お願いだからぶつかってこないでね!
おとーさん!!

2014年1月7日火曜日

初卒業

4日を予定していた改築工事ですが、新年早々目出度いことに2日で仕上がりました!
これもひとえに熟練登攀工の面々と、どこまでも協力的なジムスタッフの皆さんによるものが大きいですなあ。
ありがとうございました!
これから内装工事とルートセットという山々を乗り越えて、今週末の土曜日にリニューアルオープンですぞ!
中上級者の皆さん、割りと地味な新しい壁なれども噛めば噛むほど味の出るデザインだと思いますので是非とも味わってくださいな!
ではでは、お世話になりました。
来週からはイタリアへクライミング研修に3週間出かけるので、それまでに今後の春の種々な現場の仕込みと段取り手配を一気に、そして確実にひとつひとつこなしていきまっせえ。
あっ、確定申告も、だ(笑)

2014年1月6日月曜日

初仕事

皆様あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします!

さて2014年の最初の仕事は大東京のど真ん中、秋葉原のパンプさんです。
マットの総入れ替えに伴って、2階の一部の壁をリニューアルであります。

想定外に既存壁の取り壊しが順調に進み、良かった良かった!

明日も今年も職人の皆の衆、無事故でがんばっていきやしょう!