2015年7月21日火曜日

梅雨明け

ご無沙汰しております。

このブログはもうおしまい、ということでしたが、多くの親しい人々も閲覧してきて頂いてきたので、この場を借りて最後の御報告をしたいと思います。

1994年3月26日に久美子と結婚してから21年間。
3人の子宝に恵まれました。
たくさんの人々のご交誼、感謝しております。

このたび、
ふたりで協議の上、それぞれの道を歩むことになりました。

ひとえに、自分の身勝手かつわがままな理由が原因ですが、これからは、よりクライミングと、壁建て仕事に精進したいと思う次第です。

皆様においては、今後も変わらぬご交誼を交わして頂ければ幸いです。

残りの人生、どれだけ残されているのかは分かりませんが、悔いのない時間を過ごしたいと思う所存であります。

どうぞ、よろしくお願いいたします。

なお、新しいブログはすでに始めております。
「岩と板」
で検索していただければヒットすると思います。

これからも、皆々様においては、どうぞ、よろしくお願いいたします!

2015年6月30日火曜日

ありがとうございました

6月ももうすぐおしまい。
ことしの半分も、もうおしまい。
これまでで、もっとも長いひとつきでした。


「岩とむし」という、ふざけたタイトルのブログも、
かれこれ8年も書いてきました。

これは、いまは休刊中のかつてのクライミング雑誌のバイブル「岩と雪」にひっかけたネーミングでした。

岩に真剣に取り組んでいた頃、人生そのものを賭けていた頃。
そんな夢に勝手に破れ、子供の頃に大好きだった虫取りに逃避する日々。

現実の厳しさに打ちのめされ、這い上がることなく逃げてばかりの半生でした。

ただ、
クライミングは大好きなので、
なんとかしがみついて、
それで食べていければいいと願っていました。

しかし、
クライミング写真にしろ、
国際チーフセッターにしろ、
ユース強化監督にしろ、
すべてが中途半端に終わってしまいました。
そして、
壁建ても、
まだまだたいしたことも満足にできないでいます。


世の中は、
食うか食われるか。
 
食われっぱなし。
負けっぱなしでした。


自分としてはブログというものは文字通り「日記」。
ものを書くときは、基本的に誰かを想って書いています。

何かを書くというのは、なにかを伝えたいから。
写真も、誰かになにかを表現したいから。

そんな伝えたい気持ちも、いまとなってはもう意味のないことになってしまいました。
 
 
  
クライミングに、岩登りに、初めて出会って体験して、身体の芯を震わせたあの興奮となんともいえない充実感と幸福感。
あれから31年。
長いようで、あちこちと寄り道していたせいで、あっという間でした。
 
8年間、
どうもありがとうございました。
 
岩とむしは、本日で終了いたします。

また出会ったころのような気持ちで、
クライミングを新しい気持ちで再開したいと思います。
 
さようなら。
 
 
新しいブログをどこかで始めるので、
またどこぞで出会えればいいですね!




2015年6月29日月曜日

ヘラクレスヘラクレス

池袋の現場は首尾よく順調に終わり早帰り。
道路も割りと空いていたので、ちょいと一仕事。

昨年8月から今年の5月までは怒濤の仕事漬けでした。おかしいぐらいに忙しくて年末年始も仕事。
そんな毎日のなかで誰も誰とも楽しめなかったクリスマスイブに現場先にあった昆虫ショップでヘラクレスオオカブト成虫ペアをマイプレゼントしてしまいました(笑)
子供の頃からの憧れのムシでしたが15年ぐらい前に日本に輸入が解禁された頃はウン十万もしてとても手を出せる金額じゃなかった。
その後、絶滅危惧種として全世界での取り引きが禁止されて文字通り手を出せる虫ではなくなりました。
しかし、日本はブリード大国。禁止前に輸入されたヘラクレスが累代飼育されていてそれは国内では販売OK。
価格もクライミングシューズより安い。
カブトムシの仲間は元々飼育しやすい種類なのでいまでも人気の高い種類はけっこう出回っている。
もちろんブリードをするつもりで購入。
卵を産ませ、幼虫は日本のカブトムシよりはるかに大きいのでどんどん大きく成長していく。
時々ケースをのぞいてはその度に大きくなっていく様は驚く。
しかし、世話をするのがけっこう大変。温度管理とエサとなるマット交換だけなんだけど、それが地味に厳しい。
分かっているつもりだったけど、年末の過労から寂しいあまりに買ってしまってごめんね。

ショップに電話すると引き取ってくれるという。なんという良心的なお店だろう。
成虫は毒瓶で締めればいいのだが幼虫はそうはいかない。
子孫は30匹ほど産まれたが最後まで育てられなくてすまない。
親になる資格ゼロだな。
もう飼うことはない。

やはり憧れはお金で買ってはいけないな。
夢は苦労して手にいれるものだから。
いろんな意味で反省。
あっちへへらへら、こっちへヘラヘラ。
本当にダメな奴だな。

2015年6月28日日曜日

NOBOROCK ikebukuro

梅雨の晴れ間な1日だけど、風は爽やかな関東。
仕上げ作業は2日間でほぼ終了!
自画自賛ながらいい仕事できやした!
あとは残材使ってハリボテ作りまーす。

2015年6月27日土曜日

都会の地下

本日より短期勝負でD班長現場へ応援に。
都会の地下一階。
地下現場はいくつかこなしてきますが、大都会の地中にこんな空間があるもんなんだなあ、といつも不思議な感覚にとらわれます。

まあ、自分は最後の締め要員なので初日から仕上げ作業に追われてます(笑)

しかし、どんどん増えてくなあ!

2015年6月26日金曜日

天恵

ひとはなぜ生きるんだろう?なんのために生きているのか?
いったいどんな意味があって生きているのか?
そんな青臭いこと、ずいぶん昔から、10代からずっと考えているけど、いまだに答えは見つからない。

答えを探すために小学5年生ぐらいからふらふらとあてずっぽうにあちこち歩いた。
中学、高校と、春休み夏休み冬休み、そして、ときどき普通の日々に、野宿しながら行ってみたい場所にいろんな手段で旅を続けた。
もちろんいつも独りぼっち。
いつも行った先々で地に足を着いた人々の温情に甘えてきた。
人の生き方をぼんやりと理解し始めて頃、クライミングに出会った。

なんの目的もしがらみもない水平の旅は好きだったけど、垂直の旅を知ってからはすっかりはまった。
垂直の目的のない旅はあり得ない。
そんな変化からもう30年もたっちまった。

純粋な気持ちはすっかりにごって、ダメな大人にいつの間にかなっちまった。

昔から好きなことにはとことん突き詰める性格だった。

今年、西表島に3年通って、ど雨の中毎日熱帯雨林気候の深い深い山の中へ登り続けてひたすらに虫を探した。
おそらく並みの虫屋には成せない行動だったとは思う。
どれだけ増水した川でも渡れるし、どれだけ高い樹木でも登れるし。
どれだけ深い山の中でも方向を見失わずに歩けるし。
だけど、そして、ふと突然だけどそんな中で、こんなこと、いまやることなのか?と、突然内なる声が聞こえた。
ムシトリなんてまだまだもっとジジイになってもできる。

いまならまだ間に合うんじゃないか。
自分で自分に都合の良い嘘をついて、逃げて、都合の良い言い訳をして。
避けていたんじゃないか、逃げていたんじゃないか?と。

だくだく汗を流しながらジャングルの中で、突然悟った。

まだいまなら自分の限界に挑戦できるのではないか?と。

気のせいでも構わない。
いい歳こいて夢見心地のバカな中年でも構わない。
かつて達成した自己最難への再挑戦。

一気にバイーンとはいくことは、もうない。それぐらいのことは分かっている。
年相応に、少しずつ、いまより0.1ミリでも飛んだり跳ねたりしてでもその先をつかめればいい。

その先に。

なにが待っているのか?
どんな風景が待っているのか?

なにもなくてもいい。

生きていること、それが実感できたら、きっと、いいに違いない。

2015年6月24日水曜日

ここに根付いて

八戸からの帰り道、セカンドウォーリーのオープンより前にこの春に山形市内にオープンした「フラット」さんに寄り道。
昔、台湾でのアジア選手権の時にまだ自分がコクサイチーフだったころにアスピラントで一緒に仕事(セット)をしたフラットパイン君のジムだ。
あのときの若者もいまや引く手あまたの人気セッター。立派なセッターになりましたね!
ずいぶん苦労や努力を重ねただろうけど、いまや一国一城の主。
素晴らしい内外装とどれも作り込まれた言霊のこもった?味わい深い課題ばかり。
けっこう背中が張っていて疲れていたけど、3級ほぼ全部と2級を7-8本を味合わせてもらいました。
どれも面白かった!
まだまだ登りたかったけど、もう身体の内側から悲鳴が聞こえた(笑)ので終了。

また9月に行きますぜ!
無理を承知で全国を飛び回っているようだけど、お互い健康と怪我には気を付けて頑張っていこー!
オーっ!