長い出張現場から関東に戻ってきました。
たしか行く前はGW 後だったような。
季節が過ぎるのは本当に速い!
本音を言えば個人的にクライミングシーズンの終わる5月末から8月上旬までの2月余りは冬眠ならぬ夏眠?に入りたいのであります。
特に7月は!
なんといってもムシトリのためですが(笑)
みなさんはムシトリといえば夏休みの8月と思うでしょうが、それはアブラゼミやカブトムシがいるからでしょう。
大人になっても、大人になってからの昆虫少年も、多くの虫屋(むしや)にとってはカブトムシ=今年のシーズンの終わりを告げる虫という代名詞となってます。
もちろん秋に出てくるよい虫もいるのですが、やはり5月から7月にかけての圧倒的な種類と量には到底かないません。
なぜ、そんなに違うのか?
それはほとんどの昆虫は生息するために食べたり利用している植物に依存しているからです。
ほとんどの昆虫はそれぞれに特定の植物に依存しています。そうやってお互いの生活圏を保っているんですね。
自分が好きなカミキリは1種類ごとに完全に違う植物または同じ植物でも微妙に時期をずらして共存共栄しています。
なので、レアな虫ほどそれぞれのホストの植物を暗記しなければなりません。しかも大抵は1年のうちのほんの2〜3週間ほどしか出現しないので、狙いをつけた虫に合わせて1年のこちらの予定を開けておかなければなりません。もちろん外せばまた来年。休みがなければまた来年。休みを取れても雨降ったり風吹いたらまた来年。急な仕事入ったらまた来年。
と、そんなこんなで何年も持ち越している虫の多さといったら!
まあ、その気長にまた1年、と悶々と焦らされるのが、ほとんどの虫屋がマニアックになっていく要因だと思いますが(笑)
クライミングだと登れるか登れないか、の成功か失敗の差というのはほとんどが鍛練と努力で報われるのでストレートな喜びがありますが、虫に関してはある程度の情報収集の努力があれば、ビギナーズラックで採れてしまうこともしばしば。
大体は天気次第。
長くなりましたが、どちらにしろ自分でいろいろ調べたり探したりして、しかるべきトレーニング、しかるべき下見をして行くと成功に近づくことは同じだったりする。
今日は2年ぶりにG山へ。
ここは家から割りと近いのに標高もそこそこあって登山道も縦走路も長くてお気に入りの山です。
ハチによく似た尖ったカミキリの有名産地なんですが、マイポイントにしていた8本のタンナサワフタギの立ち枯れがどれもこれも根本から伐採されて2本だけになっていたのにはビックリした。
これは材採といって、幼虫を木ごと持ち帰って家で成虫になるのを待つという荒業だ。
これではアンフェアというかここまでひどいとさすがに自然界に影響はあるだろうな。
ちなみに生きた木を食べる種類で人気ある虫だとときにチェーンソーでぶったぎる人もいるそうな。
そんなことするから採集禁止になるところも多々あるようだが、まだこの世界に身をおいて日が浅いので良くは知りません。
ただ、一部の非常識な人によってクライミング禁止になる岩場と同じだったりする。
まあそんなこんなの世知辛いのも忘れて、平日のマイナーな山には登山者もほとんど見かけず、本当に静かな初夏の山の緑を1日浴びることができました。
ただ、
あまりに低温だったためにほとんどこの時期の虫は飛ばずにまったく姿を見せませんでした。
頂上周辺の、一昨年にはなかった大量の倒木にてようやく大好きなイワワキセダカゴブをいくつか発見できました。
あー、良かった!
つかの間の充電完了!
明日は大都会だ。。。
うへー
0 件のコメント:
コメントを投稿