その昔、中学3年生ぐらいから読書に夢中になった。
特に高校時代は特定のジャンルに片寄らず乱読した。
でもやはり一番興味を引いたのはいつも人生論に関連した古典が多かった。
トルストイのこの作品は高校一年のときにクラスメートが読んでいるのを知って読んでみた。
ユリウスとパンフィリウスのやりとりは興味深くいろいろなことを考えさせてくれた。でも結局のところ、答えはまったく出せなかった。
その後、いろいろな本の影響もあっただろうけど、放浪癖のおかげで旅先でたくさんの人々と出会って感じたことのほうがよっぽど糧になった。
そしてクライミングと出会い、世界のあちこちに出かけて、本を読まなくなった。
人生も半分過ぎて、いまだ定職にも就かず、自分はいったいなんのために生きているのか答えは出ていない。
ときにユリウス、ときにパンフィリウスな生き方を過ごしている。
答えは死ぬまでわからないかもしれないと、最近分かってきた。
歳をとるのは、悪くない。
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