2010年12月30日木曜日

蟲とむし ~2010総集編~

今年2010年は、個人的にはかなり多忙な1年でした。 
それまで「クライミングよろず稼業」の1面である「足場建夫稼業」が昨今のジム建設ラッシュのおかげでHッチ親方以外にも声を多数かけていただき、にわかに「飯山工務店」な毎日でした(笑) 
おかげでスタバもそれほど抵抗なく入れる生活になり、皆様には本当に本当に感謝しております! 
でも、キャノンよりマキタを持っている時間が圧倒的に長かった1年でした(笑) 
このホームページのからは想像できない異業種ですな(笑) 
しかしながら、われながら案外すんなりと大工仕事も我流ながらもこなせるようになってきて新しい自分の側面に驚いていたりもします。 本当はいろいろ手がけるのは昔から「器用貧乏」といいまして、あまりいいものではありませんがね。 
でも、トップクライマーにはなれなかった二流三流の資質の自分としては、大好きなクライミングにかかわる仕事で喰っていけているだけでも満足しなければならないと日々自戒をこめて、どんな仕事でも一生懸命やらせていただいている所存であります。
前置きが長くなりましたが、そんな毎日の中でも唯一の趣味ともいえる自然観察のひとつである「昆虫採集」という趣味のおかげで、今年も乗り切ることができました! 
どんなに忙しくても、どんなに具合が悪くても、どんなにクライミングで身体中バキバキでも、野山の中に息を潜めて溶け入っていくときに、すべてのことが良い方向に解決してしまうのが、この趣味のいいところだと自負しております。 微増ながらもクライマーの中にも同志が増えてきていることがうれしい! 
やはりクライミング以外でも外で身体と感覚を動かしている方が断然楽しい~ 
 
というわけで今年のダイジェストを! 


4月後半。 伊那の山間にも春がきた。 

某有名登山口。 わずか体長1センチそこらのカトンボのようなカミキリを求めて、全国から愛好者が平日でも押し寄せる。 
自分は結局3回出撃したがかすりもせず。 
早春の山の息吹を感じるだけで満足だ!と思いきかせる(笑) 


Y口さんとは結局今年はこのときしかご一緒できずじまいでした。 娘さんがいよいよクライミングに本格的に開眼してきたので来年は登って採れるエリアに行きますか!? 



採集にはイチガンは重くて邪魔なのでRコーのコンデジを使ってました。しかしながら自分の想定以上のひどい扱いにオーバーホールが2年間に4回! 保障期間が過ぎてしまったのでこの春より全天候型のP社のコンデジを新たに投入しました。防水、耐衝撃、防塵、スーパーマクロから望遠、そして小さくて軽い!ときたらもう言うことなし。 
特にマクロは気に入りました。 




これはスーパーマクロ対応のダイオード照明プラス内臓ストロボ&逆光というシチュエーションながら見事な絵が撮れました。 はっきりいってパンフォーカスではものすごく眠い50万画素程度の解像力しかないカメラなんですが、寄るとかなり良い!  動画も撮れてこれだけならば、文句は言えません。 
あっ、もちろんまだ故障はありませぬ。 
写真は普通種のヨツスジハナカミキリ。 群馬県の丸沼高原で撮影。




今年の最大の収穫は木曽御岳の3種の神器と呼ばれる。ここでしか採れないカミキリを、初めて訪れた今年の3回で3種ともに採集できたこと! 
むしやの師匠であるP太郎によれば、一生かけても揃えられない人のほうが多いとのこと。 実際、現地には多くの採集者が本当に全国から長期休暇を取って集まっていて、何年も通っている人同士が情報をやりとりしていた。 自分はまったくのシロートなんで、ほとんど勘で偶然に採れてしまったわけだが、採れたことでそういうベテランの人と交流できたという逆パターンで、彼らの情報が裏づけで採集の過程が理解できたりして面白かった。 
上がオトメクビアカハナカミキリ、下の2匹がスミイロハナカミキリ。 





そしてこれがカラフトホソコバネカミキリ。 句読点は、カラフト、ホソ、コバネ、カミキリ。(笑)
ハチではありません。 擬態というやつですな。 自然はなかなか複雑です。






P太郎とは2,3回しか一緒に採集に行けなかった。お互い今年は忙しくて、時間が合わなかったな。
来年は新天地で遠くなってしまうけど、新しい産地、種類の開拓が楽しみだね!







トンボは詳しくありませんが、ヤンマかサナエの仲間。柄はきっとNイキが真似したんでしょう!?








通称ソリダ(オオホソコバネカミキリ)の貴重な産卵シーンも、ブナ林のなかで遭遇できました。 
 
なんだかんだいって、出かける回数こそ少なくても、今年は天気と出現時期とのタイミングに高確率で恵まれました。









夏山の風物詩、ルリボシカミキリ。 やはりこいつは外せませんね。 ハッとする鮮やかさはいつ見てもいい!
この写真みてウキウキしてしまうなら、あなたもコチラ側ですね(笑) 連絡待ってます。










末端壁のあるエリアの岩場には驚くほどたくさんのフジコブヤハズカミキリが生息している。(フジ、コブ、ヤハズ、カミキリ ね)
かなりイイむしなんでとても人気がある。 あとはここで谷口瘤矢筈さんを採りたい。過去にここでの報告例があるのでいるはずなんだが、数は相当薄いようだ。 来年の目標ですね! なんといってもクライミングしながら休憩がてらに採集もできるので5つ星エリアですなここは(笑)











最後に地元で11月に採れたヒナカマキリ。かまきり、です。 
これもレアな奴と知って、つくづく今年は「レア当たり年」だったと実感。。。 
 
 
来年も元気にクライミングできて、良いむし達に出会っていきたいものです! 
 
ながながと好き勝手なこと書いて、そして読んでくれてありがとうございます!!












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